80%の会社が赤字経営だ。
こんにちは。顧問の保です。
「始末、算用、才覚を実践する。」
これは、私が尊敬する小田島弘氏の言葉です。
日本には約200万社の法人があると言われています。
そのうち、実に8割近くが赤字経営とも言われています。
しかも、毎年多くの企業が市場から姿を消していく。
厳しい言い方かもしれませんが、会社がつぶれる理由の多くは、外部環境だけではなく、経営そのものにあります。
つまり、会社をつぶすのも人なら、会社を守るのも人です。
では、なぜ会社はつぶれるのか。
私は、その大きな理由のひとつが「始末・算用・才覚」を実践できていないことにあると思っています。
OSAKA Plusの交流会でも、長く続く会社や、堅実に利益を出している経営者の方ほど、この3つを自然に実践されています。
派手さよりも、地に足のついた経営。
これが結局、一番強いのだと感じます。
「始末」とは、ムダをなくすこと
「始末」とは、ムダを徹底的に省くことです。
質素や倹約を美徳とし、必要以上に見栄を張らない。
使えるものは活かし、今あるものを工夫して再利用する。
固定費を下げ、不要な出費を減らす。
そうした積み重ねが、経営の土台を強くします。
たとえば、移動費を抑えるためにLCCを使う。
宿泊も、長時間滞在しないのであれば必要以上にお金をかけない。
そういう一つひとつの判断が、会社の体力をつくります。
格好いいオフィスや、見栄えのいい設備が悪いわけではありません。
ただ、それが利益を生まないのであれば、優先順位は下がるはずです。
経営は、見栄ではなく継続です。
「始末」ができる会社は、簡単には倒れません。
「算用」とは、そろばんに合うかどうか
「算用」とは、合理性です。
つまり、その判断が数字に合っているかどうかを見極めることです。
無理をしない。
厳しいと判断したら、止める勇気を持つ。
そこに変なプライドはいりません。
経営者に必要なのは、「やる気」だけではなく、「採算が合うか」を冷静に見られる目だと思います。
もちろん、売上を上げるためには投資も必要です。
広告費、販促費、採用費など、使うべきところにはきちんと使わなければいけません。
ただし、それも感覚ではなく、数字で判断することが大切です。
月末にいくら入ってきて、いくら出ていくのか。
利益は残っているのか。
キャッシュは足りているのか。
当たり前のようで、この当たり前が見えていない会社は意外と少なくありません。
だからこそ、「算用」の基本は数字です。
事実とデータを見ること。
前年比を追うこと。
在庫や原価、販促の成果を把握すること。
良い商品やサービスをつくっていても、お客様に支持されなければ売れません。
売れなければ、経営は続きません。
「才覚」とは、工夫し続ける力
「才覚」とは、独創性であり、工夫する力です。
新しいビジネスを考える力。
学び続ける姿勢。
創意工夫を重ねる行動力。
そして、お客様に「またお願いしたい」と思っていただける価値をつくる力。
経営は、ただ節約しているだけでは伸びません。
数字を合わせるだけでも、十分ではありません。
やはり最後は、「この会社だから選ばれる理由」をつくれるかどうかです。
関西には、こんな言い伝えがあります。
20代は名古屋で丁稚奉公し、
30代は大阪でそろばんを覚え、
40代になって江戸で一旗あげる人が成功する。
おもしろい話ですが、どこか本質をついているようにも思います。
修業し、数字を覚え、そして勝負する。
この順番があるからこそ、強い経営者が育つのかもしれません。
社長が特に気をつけたい3つの数字
「始末・算用・才覚」を経営に活かすうえで、特に社長が注意して見るべきものがあります。
それは、仮払金、交通費、交際費です。
この3つは、経営の空気が出やすい項目です。
管理が甘くなると、会社全体の数字もゆるみます。
逆に、ここがしっかり予算内に収まっている会社は、経営にも緊張感があります。
結局のところ大事なのは、
「月末にいくら入ってきて、いくら出ていくのか」
この一点に尽きます。
会社経営は、難しい理論の前に、まず現実を見ることです。
見える化こそ、経営を強くする
「始末」を実践するなら、まずは見える化が一番です。
おすすめは月次決算。
できるなら、毎日数字を追いかける「一日決算」までできれば理想です。
毎日が黒字経営。
そこまで徹底できれば本当に強いです。
私自身、そこまで完璧にはできていません。
それでも、数字を見ない経営が危ないことだけは、これまでの経験から痛いほどわかっています。
交流会でも、勢いのある話をされる方はたくさんいます。
ビジョンもある。熱量もある。人柄もいい。
でも、長く続くかどうかは、結局この「見える化」ができているかどうかにかかっています。
OSAKA Plusが大切にしたいこと
OSAKA Plusには、いろいろな経営者や事業主の方が来られます。
華やかな話もあれば、泥くさい話もあります。
ですが、最終的に強いのは、派手な人より、地道に続けられる人です。
ムダを省き、
数字を見て、
工夫を重ねる。
この「始末・算用・才覚」を、ちゃんと自分の仕事に落とし込める人が、やはり強い。
交流会は、そのヒントを得る場でもあります。
誰かの成功談を聞くだけではなく、
どうやって利益を残しているのか、
どうやって選ばれ続けているのか、
そういう“経営の中身”に触れられる場でありたいと、OSAKA Plusは思っています。(o^^o)